2月9日、Amazonが新しい電子書籍リーダー『Kindle 2』を発表しました。2月24日出荷開始で、価格は359ドルです。
iphoneより薄くシンプルなボディは良い感じに洗練されています。さらに、Text-to-Speachなる機能があり、合成音声(男/女)が3段階の速度でテキストを読み上げてくれたりもするようです。
まだまだ世に出ている本をすべて読めるにはほど遠いのですが現在、AmazonにはKindle用書籍が23万冊あり、それは全体の10%程度にあたるそうです。(ちなみに、初代Kindle登場時は9万冊)。New York Times上の110冊のベストセラー中、103冊がKindle版で用意されているとのこと。
このような電子ブックが普及すれば、ipod(&iTunes)が音楽の聞き方が変わったように、本の読み方を変えれるような気がします。持ち運べないようなたくさんの本をデバイス一つに入れて済むわけですから、それはそれは便利です。音楽分野でのAppleのipod+iTunes(store)という垂直統合型ビジネスモデルと同じように、AmazonはKindleで書籍での垂直統合モデルを目指すのでしょうか。しかし、音楽に比べて書籍は電子化(データ化)が難しいということが大きなネックとなるように思います。Amazon単体で電子書籍のライブラリーの拡充を進めるとなると相当の労力が必要となります。ライブラリーの拡充という視点に立てば、Googleが書籍の電子化を進めたりしてますしいろいろなプレイヤーが共同でオンラインライブラリーを揃えるというのが理想かと。さらにそのようなオンラインライブラリーをiphoneなどのデバイスで見れるようになれば良いなーと思ったりします。
そうなれば垂直統合モデルへの囲み込みができなくなるわけで、AmazonとKindleという必要性も薄くなってきます。書籍では、Appleが成功を収めたような垂直統合モデルは難しいんですかね。
さあ今後、Kindle含め電子ブックは普及するのでしょうか。とりあえず、今後の行方に注目していきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿