2009年3月12日木曜日

ipodの普及によるユーザーのDJ化

この前の週末にレンタカーで旅行へ行きました。旅行、車とくればその旅路での音楽はつきものですが、そのような車内での音楽の楽しみ方に変化を感じました。
変化のもとは”ipod”です。
車内での音楽のかけ方としてipodの登場以前(ほんの最近まで)は、誰かが持ってきたアルバムをかけるというスタイルが主流でしたが、今回はそれぞれが持っているipodを順々につなぎ、その持ち主が車内の雰囲気に合う音楽をかけるといったスタイルでした。
ipodの普及で”自分の音楽ライブラリを丸ごと持ち歩き、その時々で聞きたい曲を取りだして聞くという視聴スタイル”が普及しましたが、それによって明らかにドライブ中の音楽の楽しみ方が変化したということを実感しました。アルバムとして曲順が定められていたときにはできなかった、音楽リストのカスタマイズができるようになり、音楽と音楽の流れに対する意識が高まったのだと思います。ある意味、ユーザーのDJ化ですね。

また、『noWAX』というイベントの存在を最近知りました。
2003年ロンドンに始まり世界中に広がっているクラブイベントで、2人のipodユーザーがそれぞれのipodをミキサーにつなぎ、DJとなってその場を盛り上げるとったものらしいです。
noWaxとは、通常のDJプレイでレコードをまわす時に、すべりをよくするためにワックスを使いますが、それを使わずに誰でもプレイを楽しめるという意味が込められています。
それぞれが自分のお気に入りの曲で、同じ空間にいる人々を盛り上げ、躍らせる快感は一度やったら忘れられないものになります。聞いたこともない曲や、自分の好きな曲がかかった時にコミュニケーションが生まれます。
noWax Tokyoはこれからそういう空間をより多くの場所で開催できるよう進んでいきます。一人でも多くの皆さんと最高な時間を共有できることを心から期待しています。(noWAX Tokyo|noWAX tokyoとは? より)
テクノロジーはユーザーをプロシューマー化させ、プロシューマーとなったユーザーは新しいライフスタイルをつくる。そのダイナミズムを感じました。

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