2009年1月21日水曜日

Google、新聞広告サービスから手を引く ―オンラインオリエンティッド風潮が強まる!?

Googleが2009年1月20日、新聞広告サービス「Print Ads」を2月28日で終了すると発表しました。(既に出稿済みのクライアントには3月31日までサービスを提供。)昨今のGoogleが行っている経費削減のためのプロジェクト見直しの対象にたなったものと思われます。「Google Print Ads」担当ディレクターであるSpencer Spinnell氏は以下のように語っています。
「Print Adsによって、新聞社には新たな売り上げの源が確保され、消費者向けに、より関連性の高い広告が出されることになると期待していたのだが、われわれや、われわれのパートナー企業が望むようなインパクトをもたらすことはできなかった。」
「Google Print Ads」は、AdWordsアカウントから新聞の広告枠に出稿できるサービスです。2006年11月にスタートし、2007年7月に拡充され、今では800以上の新聞に出稿が可能となっていました。なによりオンラインとオフラインをつなぐサービスとして注目されました。
Spencer Spinnell氏はまたこのようにも語っています。
「現在のPrint Adsで提供している製品サービスは、適切なソリューションではないことが明らかになったが、そこに注ぎ込んでいたリソースを、もっとユーザーや広告主、出版業界にとって意義あるインパクトをもたらす、新しい革新的なオンラインソリューションへと回せるようにしていきたい。」
「オンライン⇒オフライン」の線がとりあえず頓挫したのでオンラインに注力するということですが、このことはGoogle単体ではなく様々なところに影響を与えそうです。とりわけ、紙媒体は今まで以上にオンラインでの活動を注力せざるをえなくなるように思います。
また、Googleはビデオやラジオ業界向けにも、「オンライン⇒オフライン」の同じようなサービスを提供しています。そちらの方はどうなるのでしょうか。ともあれ、オンラインオフライン統合型広告配信という考え方に少し釘が刺されたように思えました。

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